リアに搭載する水冷水平対向6気筒直噴エンジンの排気量は4.0リッターに拡大され、過給器の助けを借りずに最高出力500psと最大トルク46.9kgmを発揮。専用のデュアル・クラッチ式トランスミッションPDKには、「パドル・ニュートラル」と呼ばれるクラッチを解除機能が追加された。駆動輪はもちろん後輪のみ。さらにピットレーン走行時に使用する速度制限機能「ピット・スピード・ボタン」が搭載されるなど、モータースポーツ用に必要なカスタマイズが施されているという。
911シリーズで最もワイドなタイヤと、拡大された前後トレッドを覆う911ターボ譲りのワイド・ボディに、大型リアウイングをはじめとするRS専用エアロパーツを装着した車体のサイズは、全長4,545mm × 全幅1,900mm × 全高1,290mmと、911 GT3より48mm幅広く、31mm高い。これにより空気抵抗係数は0.33から0.34へ僅かに増大。最高速度も315km/hから310km/hへドロップしているが、0-100km/h加速は3.3秒と0.2秒も短縮した。ただしというか当然というか、燃費は12.7リッター/100km(約7.9km/L)と、911 GT3の12.4L/100kmより少しだけ大食いになります。